くまひよ、わーきんぐでいず

作ったものたちをちまちま載せるためのぶろぐ。

世界一キライなあなたに、見ました

f:id:ichigotouhu:20170620094132p:plainラブロマンス映画が好きです

BGM代わりに映画を見たりするのですが、そんな状況で字幕版の映画を見るのはいかがなものかと思います。くまひよです。

ついつい見入ってしまうので作業系のことには向いていないと思います!字幕を見なくても分かるようにしたらいいのかな!英語やればいいのかな!と思ったけどフランス映画大好きなので、無理っぽいです。

ということで先ほど見終えたこの映画をサラッとご紹介します。

なおあらすじを見ると

舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラークは、お洒落をすることが大好きな26歳。ある日、働いていたカフェが閉店することになり、突然職を失ってしまったルーが新たに得た職は、バイクの事故の影響で車椅子生活を余儀なくされ生きる希望を失ってしまった、ウィル・トレイナーの介護兼話し相手をする、期間6か月の仕事だった。最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は心を通わせ、互いが最愛の存在になっていく。しかしある日ルーは知ってしまう。ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・

という盛大なネタバレをやってのけてくれています。あああああ。。。。

 

 

 あらすじでざっくりした内容は把握できると思いますので、感想(ネタバレあり)を書こうと思います。

 

邦題がひどい

Me Before You、が原題ですが、なぜこんなタイトルにしたんでしょうか…邦題については昨今色々な論議がされていますが、内容を理解してその映画の魅力を伝えるのが本来のタイトルの役割だと思うのですが…非常に残念。

 

ルーのファッションと表情がくるくる変わって楽しい

お勤めが始まった頃は個性的というイメージのファッションだと思うのですが(黄色に黒の縞々のタイツとか最高ですね)、クラシックコンサートに行ったり結婚式に出席したり、はたまたラストのパリでの洋服にメイクでのイメージチェンジ!映画での衣装の多彩さを見るのが何より好きなので(プラダを着た悪魔とか、至高すぎる!)とても楽しかったです。

それからルーを演じるエミリア・クラークの表情がとてもいいです。その場面の空気も一緒に感じられるような演技で素晴らしいです。競馬場のレストランでのやり取りとか、ニヤニヤしちゃいました。

 

家庭環境の違い、立ち位置の違い

ルーのおうちは貧乏で、ルーが家計を支えている状態。一方ウィルは城に住み馬小屋だったところを改築しての離れ暮らし。そもそも冒頭部分の生活を見ても、その生活が一般庶民のものではないなと思わせられるはずです(あんな広いベッドがあって、あんな素敵なキッチンの家に住みたい。)

それとは対照的に、何も持っていないけど可能性は果てしなく広がっているルーと、沢山のものを持っているけどもう今後の発展性はほぼ持たないウィルというところがまた…この辺辛い部分ではあります。だからこそのラストという感じで、非常に良くできていると思いました。

 

彼氏がとてもアレ

ルーが先に浮気をしている、彼氏は浮気をされるほど悪いことはしていない!と批評を書いているレビューも見たのですが、ううううーん…私はこの彼氏であるパトリックには非常に不快感がありました。

だって、プレハネムーンの提案が「自分が出場したいトライアスロンの大会に参加する。ついでにノルウェーを旅行する」なんですよ!おかしくない?なんでお前の都合メインで行先決めるの?しかも提案じゃなくて決定という感じで。

それから誕生日プレゼントに、自分の名前の入ったネックレスをプレゼントするとか…ありえないと思います。確かにルーはウィルと常時一緒にいるから浮気防止の意味で渡したんだろうけど、それって彼女のことを考えてなさすぎ…

それに対してウィルはルーの欲しかったものを考えてプレゼントしてくれた、こんなの絶対彼氏に愛想が尽きてウィルの方に傾いちゃうよね!そりゃそうだよね!

切れてないうちに結婚式の夜を一緒に過ごしたのは、おいおい…という感じもなくはないけど。

 

衝撃のラスト

賛否両論あるようですけど、こういうのもありなのかなーと思いながら見てました。

それにこれでみんなが納得いくラブラブハッピー?エンドにしたとして…それで果たしてこの登場人物たちはみんな本当に幸せになるんだろうか?とか。

美談として書かれてて違和感、愛する人を失った悲しみはどうなるのか、みたいなのも見たけど…これもうーん…

そもそもウィルが選んだ道って、ただ生きているのがつらいということだけではなくて、彼の両親が死んでしまえばあのお屋敷を維持出来るのか、介護や医療にかかる莫大な費用はどうするのか、自分の介護のために愛する人が苦しんだり大変な思いをしたり夢を諦めたりするのは辛い、そういうことを含めての決断だったはずです。

自己憐憫に浸ってるとか、悲劇のヒロインかよ、って意見も分からなくはないけど、それだけで自死を考えていた最初とは違う気持ちでの決断だったと思うのです。

 

ここまで書いてきて、私は基本的に映画に多くを求めないというか、あるがままを受け入れるというか、なるほどそういう感じなのねーと思って見るのである意味レビューとしては全くあてにならない意見かなって気がしてきました。

 

そんなわけで、万人受けはしないメインテーマだけど私は面白く見られましたよ!

ということでもやもやしたくない人は見ない方がいいかもですが、あるがままに受け入れられる派の人には割とおすすめの映画だと思います。